後継者問題は、急に始まるわけではない
- Hidetaka Yashima
- 5月24日
- 読了時間: 2分
事業承継の相談というと、「後継者がいない」「誰に継がせるか決まっていない」
といった話をイメージされる方が多いかもしれません。
しかし実際には、後継者問題はもっと前の段階から始まっていることがあります。
以前、ある製造業の社長と話をしていた時のことです。
その会社は高い技術力を持ち、少人数で事業を続けていました。
一方で、仕事には大きな責任とリスクも伴い、一つの判断ミスや作業ミスが、大きな損失につながる可能性もあります。
社長は、
「自分はこの仕事を続けてきたけれど、リスクが大きい仕事なので子どもには継がせたくない」
と話していました。後継者がいないわけではありません。
ただ、事業の特性や責任の重さを考えた時に、本当に身内へ引き継ぐべきなのか悩んでいたのです。
また、その会社には若い社員もいましたが、会社の強みや技術、人脈の多くが社長自身に集まっており、
「もし自分がいなくなったらどうなるだろう」という不安も抱えていました。
こうした話をしている中で、社長の口から
「将来的にはM&Aでの売却も選択肢かもしれない」という言葉が出てきました。
事業承継というと、
・親族へ引き継ぐ
・従業員へ引き継ぐ
という話になりがちですが、実際には第三者へ引き継ぐという選択肢もあります。
また、その前段階として、
・会社の強みを見える化する
・社長しかできない仕事を減らす
・社員へ権限を移していく
・将来の選択肢を整理する
といった準備も重要になります。
事業承継は、ある日突然始まるものではありません。
10年後、20年後を見据えながら、
「この会社をどう残していきたいか」
を考えることが第一歩なのかもしれません。
だからこそ、まずは現状を整理し、将来の選択肢を見える化することが大切だと考えています。
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